2009年6月9日(火)
消毒特集・シザーケースの消毒問題、厚労省が指摘
素材・構造上のハードルをどうクリアするか
「抗菌処理」された生活用品のヒットは、衛生的=安心・安全に価値を求める今の消費社会を象徴している。お客様のこうした厳しい目は、当然理美容業界にも向けられている。そんな中、美容師や若手理容師たちにとって今や必須?アイテムになっている「シザーケース」の衛生問題が、先頃厚生労働省から指摘された。皮膚に直接触れる剃刀やシザーだけでなく、間接的に触れる器具の消毒についても、現場の見直しが迫られている。未消毒のシザーケースは、衛生上問題がある
3月30日、業界団体の代表を集めて行った「シザーケースの取扱い」に関する説明会で、厚労省側は「髪の毛を払う構造にはなっている」と、シザーケースに対して一定の理解は示しながらも、「消毒が行われていないことから、衛生的に問題があるのではないか」とし、消毒の徹底などを業界に求めた。同省では、すでにHP上でこの件に関するパブリックコメントを掲載しており、広く意見を吸い上げた後、各都道府県の管理部門に通達を発令するもようだ。
説明によると、皮膚に接する器具類の消毒については理容師法、美容師法で義務づけられており、さらに同施行規則では具体的な消毒方法が定められているという。
いっぽう、シザーケースやシェービングカップなど“間接的”に皮膚に接する器具類の消毒については「衛生管理要領」(昭和56年厚生省環境衛生局長通知)で定められているという。
しかし、シザーケースの多くは革製で、しかも収納部分は皮の裏側を使用しているため、けば立って(細かな繊維の集合体)いたり、細い筒状になっていることから、同施行規則で定めている消毒が困難としている。
このため、カットの最中に未消毒のシザーをシザーケースに収納したり、ケースから取り出したシザーを未消毒のまま使用した場合、シザーケースを介してウィルス等の感染の恐れがあるという。
その上で、「シザーケースの使用については、その材質および構造等を踏まえ、十分な衛生措置を講ずるよう徹底すること」としている。
説明会では、このほか製造・卸・販売業者に対して
- シザーケースの使用上の注意を記載した取扱説明書の貼付
- 理美容師法施行規則に規定された消毒方法で消毒することのできるシザーケースの開発
- 組合員、会員または関係する団体等への周知
全国理美容新聞の年間購読
年間購読のお申込み
トピックス
- オリリー「マネジメントフォーラム2011」 (10/13)
- 第8回「The Best of Beauty」授賞式 (10/13)
- 全国美容週間、築地本願寺・納涼盆踊りで啓蒙活動 (09/21)
- 滝川、iPad販売でSBから業務受託 (09/21)
- 山野学苑 第35回「ハサミの日法要」 (08/31)
- 日理 9月から新井利和氏が新社長に (08/31)